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ETC障害者割引が一目で分かる|申請方法&仕組み徹底解説

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ETC割引の中には障害を抱える方限定の割引、「ETC障害者割引」があり、高速道路料金が最高50%オフで利用できます!

手続きが必要ですが、それをクリアすれば

ETCの場合 車載器にETCカードをセットして他の車と同じように通過する
ETCが無い場合 料金所係員に障害者手帳を見せる

これだけでいいんです!
ETCレーンを他の車と同じように通過するだけで良いのは非常に嬉しいですよね!

それではこれから
ETC障害者割引の手続き・申請方法や、注意事項を紹介します!

ETC障害者割引の対象は?

対象となる方はこのように設定されており、割引率50%以下の割引を受けられます。

障がい者本人が運転する場合
身体障がい者手帳の交付を受けているすべての方が対象
障がい者本人以外が運転し、障がい者本人が同乗する場合
身体障がい者手帳または療育手帳の交付を受けている方のうち、重度の障害(※1)をお持ちの方が対象
※15歳未満で、保護者が代わりに身体障がい者手帳の交付を受けている場合は、障がい者が乗車していない時は対象外

(※1)重度の障害とは「旅客鉄道株式会社旅客運賃減額」の第1種と同じ範囲です

割引対象の車は?

障害者割引が適用される車は決まっています。


障害者の方1人につき1台まで
・自動車検査証の「自家用・事業用の別/適否」欄に「自家用」と記載されているもの
・自動車検査証の「用途」欄に「乗用」と記載され、なおかつ乗車定員「10人」まで(※軽自動車も対象
・貨物自動車の場合、後部座席が設置され乗車定員が4人以上10人以下。そして乗車設備と荷台に仕切りがない、または乗車設備と荷台が仕切られ最大積載量が500kg以下のもの
・特種用途自動車の場合、「車体の形状」欄に車いす移動車・身体障害者輸送車・キャンピング車のいずれかが記載されている。そして乗車定員が10人以下のものが対象
・二輪自動車の場合、総排気量が125ccを超えるものが対象

難しい書き方をしていますが、乗用車であればまず大丈夫です。車が複数ある場合は、一台に絞りましょう。

障害者割引は本人以外が運転していてもOK! ただし…

ETC障害者割引は「身体障がい者ご本人が運転する場合」「重度の身体障がい者の方もしくは重度の知的障がい者の方が同乗し、障がい者ご本人以外の方が運転する場合」に割引適用となります。

●障害者本人が運転する場合

身体障害者手帳の交付を受けているすべての方が対象

●障がい者ご本人以外の方が運転し、障がい者ご本人が同乗される場合

身体障害者手帳又は療育手帳の交付を受けている方のうち、重度の障がいをお持ちの方が対象

となります。

ETC障害者割引は申請が必要!登録に必要な物&登録手順とは?

ETC障害者割引に必要な物とは?

ETC障害者割引は、障害者手帳を持っているだけでは適用されません!

割引を受けるためには「手帳を管理している市区町村の福祉担当窓口」で登録が必要です。ご注意ください!

・身体障害者手帳又は療育手帳
・登録を申請される自動車の自動車検査証
・運転免許証(ご本人が運転される場合)
・委任状(代理人による申請の場合)
・ETCカード(障がい者ご本人名義に限る)
※未成年の重度の障がい者の方でご本人以外の方の運転による割引を受け、かつ、障がい者ご本人が運転しての割引を受けない場合に限り、親権者又は後見人名義のETCカードも対象
・「ETC車載器セットアップ申込書・証明書」等登録を申請される自動車に取り付けられたETC車載器の車載器管理番号が確認できる書類等

以上の書類を用意し、身体障害者手帳・療育手帳の交付を受けた福祉事務所や福祉担当課へ行きましょう。

ETC障害者割引の申請書は、窓口に用意されていますので当日、足を運んだ際に記入しても良いですし事前に用意しておくのも良いでしょう。

ETC障害者割引の申請は市区町村へ!福祉担当窓口で申請しましょう


必要書類の用意ができましたら、福祉事務所や福祉担当課の窓口へ向かいましょう。

窓口に向かい、申請書の記入が完了するとこれより紹介する順番で手続きが進んでいきます。

①必要書類と、必要事項を記入した申請書を窓口へ提出
②窓口で登録条件などの審査を受ける
割引の対象になる車のナンバー、割引の有効期限などの必要事項を、手帳に記載してもらいます。
③「ETC利用対象者証明書」を窓口で発行してもらう
④「ETC利用対象者証明書」の発行を受けたら、窓口で渡される封筒に入れ「有料道路ETC割引登録係あて」へ郵送する
⑤登録作業が完了すると、あなたが登録した住所へ「登録結果通知書」が送付されます

ETC障害者割引を使えるのは書類が到着してからです。

また、利用前に必ず「登録内容」「割引開始日」を確認してくださいね。

利用手続きのために窓口へ行く必要がありますが、高速道路の快適な走行のためにも是非、ETC障害者割引の登録を行いましょう。

ETC障害者割引の放置はNG!更新&変更届けを忘れずに

ETC障害者割引を継続するなら更新が必要!

ETC障害者割引は「期限」が設けられており、期限を過ぎると利用できません。

期限は、手続きを終了した日からその後の2回目の誕生日までです。

もし継続して利用するなら、身体障害者手帳・療育手帳の交付を受けた福祉事務所や福祉担当課へ足を運びましょう。

その際、下記に紹介する必要なものを忘れずに!

・身体障害者手帳又は療育手帳
・登録を申請される自動車の自動車検査証
・運転免許証(ご本人が運転される場合)
・委任状(代理人による申請の場合)
・ETCカード(障がい者ご本人名義に限る)
※未成年の重度の障がい者の方でご本人以外の方の運転による割引を受け、かつ、障がい者ご本人が運転しての割引を受けない場合に限り、親権者又は後見人名義のETCカードも対象
・「ETC車載器セットアップ申込書・証明書」等登録を申請される自動車に取り付けられたETC車載器の車載器管理番号が確認できる書類等

更新手続きは、期限が切れる「2ヶ月前」から可能ですので、忘れないよう早めに更新手続きしましょう。
※有効期限が近くになると、有料道路ETC割引登録係より手紙が届きますので確認しましょう

自動車&名義が変更になったら変更届を行いましょう


・車のナンバー登録番号が変わった
・車の所有者、使用者が変わった
・ETCカードの名義、番号が変わった
・ETC車載器の車載器管理番号が変わった
・申請者の名前や住所が変わった

などなど、車を買い替えたり、ETCカードの名義変更やETC車載器の変更を行いましたら、変更届を行わなければいけません。

・身体障害者手帳又は療育手帳
・登録を申請される自動車の自動車検査証
・運転免許証(ご本人が運転される場合)
・委任状(代理人による申請の場合)
・ETCカード(障がい者ご本人名義に限る)
※未成年の重度の障がい者の方でご本人以外の方の運転による割引を受け、かつ、障がい者ご本人が運転しての割引を受けない場合に限り、親権者又は後見人名義のETCカードも対象
・「ETC車載器セットアップ申込書・証明書」等登録を申請される自動車に取り付けられたETC車載器の車載器管理番号が確認できる書類等

更新手続きと同じく、身体障害者手帳・療育手帳の交付を受けた福祉事務所や福祉担当課へ足を運び、必要な物を持っていきましょう。

変更届を行わないと、ETC障害者割引を受けられませんので忘れずに手続きを行いましょう。

ETC障害者割引が使えない!使えない理由とは?

登録は1人1台まで!他人&レンタカーはETC障害者割引できません

ETC障害者割引は、1人1台までしか設定できません。

例えばあなたが友人から借りた自動車でETC障害者割引を利用する、またはレンタカー利用時に割引を使う…と言ったことは不可能です。

もちろん、タクシーで送迎してもらう時も対象の方がいても利用できませんので覚えておきましょう。

ETC障害者割引で家族が運転する時は「介護印」が必要

運転手ではなく、家族の内誰かが重度の障害を患い、保護者が代わりに運転する場合もETC障害者割引を受けられます。

ただし、利用するためには必ず身体障害者手帳・療育手帳の交付を受けた福祉事務所や福祉担当課で手続きを行いましょう。

すると、身体障害者手帳の備考欄、またはは療育手帳の予備欄に「介護印」が押印されますので、手続きが完了すれば家族が運転してOKです。

この手続きを忘れるとETC障害者割引が適用されませんので、必ず手続きを行いましょう。

法人&事業車はETC障害者割引の対象外

ETC障害者割引を利用する際、法人または事業車として利用できるのか、気になりますよね。

残念ながら法人・事業車にETC障害者割引を利用することはできません

また、下記に紹介する規則に反するとETC障害者割引は、適用されませんので注意しましょう。

・貨物自動車のうち、後部座席側面の窓がない、または窓がないもの
・個人で登録しているが、明らかに営業車と思えるもの
・軽トラック、車検や修理時の代車も適用外

ETC障害者割引が120%分かる!Q&Aコーナー

Q.ETC障害者割引と他のETC割引の併用はできますか?

A.ETC障害者割引と他のETC割引、例えば深夜割引や休日割引等の割引は併用できません。
ETC障害者割引を設定すると優先して割引になりますので、一緒に利用することは不可能です。

Q.ETC障害者割引とETCマイレージサービスは併用できますか?

A.ETC障害者割引とETCマイレージの併用はできます。
障害者割引から割引された料金に応じて、マイレージポイントが付与されます。
ただし、事前にETCマイレージへの登録を済ませなければいけませんので、登録を忘れずに行いましょう。

Q.身体障害者手帳・療育手帳を忘れました。この場合、一般レーンでETC障害者割引を受けられますか?

A.ETCレーンが事故やトラブルで封鎖されている場合、一般レーンで料金の支払を行います。
その際、一般レーンの係員にETCカードと一緒に必ず「身体障害者手帳」または「療育手帳」を渡さなければいけません。
もし忘れると、たとえETC車載器に障害者割引の登録がされていても適用外になりますので、忘れないよう気を付けましょう。

Q.以前、発行された障害者割引証を持っていますが一緒に利用できますか?

A.平成16年6月1日移行、障害者割引制度の改正により障害者割引証の利用が不可能になりました。
したがって、現在のETC障害者割引と併用できませんので注意しましょう。
※また、現在もお持ちの場合は交付を受けた福祉事務所や福祉担当課に返却しましょう。

Q.ETC障害者割引に設定したナンバープレートをご当地ナンバープレートに交換しました。手続きは必要ですか?

A.もし、ETC障害者割引に設定したナンバープレートから、ご当地ナンバープレートに交換した場合、必ず変更手続きが必要です。
その際、交付を受けた福祉事務所や福祉担当課で変更届を行い一緒に、ETC車載器の再セットアップを行いましょう。
また、東京オリンピックのナンバープレートやラグビーのナンバープレートに交換する時も同様ですので忘れずに行いましょう。
もし忘れると、障害者割引が適用されませんよ!

ETCカード発行におすすめのクレジットカードはこちら

障害者割引は一般レーンでも適用されますが、やはりETC専用レーンの便利さには叶いません!
ただし、ETCカードはクレジットカードに紐付いているのでクレジットカードを持っていないと発行できないカードです。

作りやすくオススメのカードを紹介します。ETCカードはクレジットカードを申し込むときに一緒に発行すると手間が無くて便利ですよ。

イオンカード(WAON一体型)

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まとめ

いかがでしたか?

ETC障害者割引は、対象者に限り手続きを行うことで50%以下の割引を高速道路で受けられます。

しかし、せっかく対象にもかかわらず手続きをしていない、または手続きをしても更新や変更届をしていないと、残念ながら割引を受けられません。

そのようなもったいないことがないよう、今回紹介した内容を覚えETC障害者割引を有意義に活用していきましょう。

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