法人クレジットカードの選び方のひとつに、ポイント還元率で選ぶやり方があります。
法人クレジットカードのポイント還元率は0.5~1%以上が一般的です。
カード会社との提携店の利用や、指定されたインターネットショッピングモールを経由することで、2倍から10倍以上のポイント還元率を実現できるようになっています。
カード会社によっては、年間の利用総額に応じて、翌年度のポイント還元率がアップする法人クレジットカードも存在します。
ここでは、ポイント還元率を重視して比較した、法人クレジットカードの1位から5位までのランキングを紹介します。
目次
法人クレジットカードのポイントを効率良く貯めるための6つのコツ
法人クレジットカードのポイントを効率良く貯めるためには、以下の6つのコツがあります。
ポイントを効率良く貯めるコツ①ポイント還元率
法人クレジットカードのポイントを貯めるコツとして、ポイント還元率があります。
前述したように、法人クレジットカードのポイント還元率の基本は、0.5%から1%以上に設定されています。
例えば100万円の利用であれば、0.5%で5,000円分のポイント、1%では10,000円分のポイントを受け取ることができます。
そのため、ポイント還元率が高いカードの方が、ポイントは貯まりやすくなると言えるでしょう。
ポイントを効率良く貯めるコツ②年間の利用総額
ポイントを効率良く貯めるには、年間の法人クレジットカードの利用総額を予測することも大切です。
年間で50万円の利用と500万円の利用では、プレゼントされるトータルのポイントも変動します。
カードの利用限度額も、それに見合ったものを選ぶことにつながります。
法人クレジットカードの中には、前年度の利用総額に応じて、翌年度のポイント還元率がアップするものもあります。
ポイントを効率良く貯めるコツ③法人クレジットカードで決済をひとまとめにする
1枚の法人クレジットカードで支払いを一本化することで、より一層ポイントは貯まりやすくなります。
従業員カードを発行するのも良いでしょう。
法人クレジットカードで支払うことができるのは、オフィス備品などのショッピングはもちろんのこと、出張時の交通費や宿泊費、接待に利用するレストランなどの費用、電気やガス、水道や電話などの公共料金、法人税や地方法人税や消費税などの税金があります。
ポイントを効率良く貯めるコツ④キャッシュバックなどのキャンペーン
法人クレジットカードを作る際に、カード会社ごとの入会ボーナスポイントや、キャッシュバックなどのキャンペーンを利用することで、より多くのポイントを得る可能性が広がります。
カード会社の公式サイトからの申し込みが条件となるケースが大半のため、「これは!」と思うカード会社のホームページを比較してみると良いかもしれません。
ポイントを効率良く貯めるコツ⑤ポイントの使い方を決めておく
ただ単にポイントを貯めるだけでなく、貯まったポイントを何に使うのか? ということをイメージしておくと、ポイントも貯まりやすくなる傾向があります。
例えば飛行機の移動が多いようなら、ポイントをANAマイルやJALマイルに交換することで、航空券の費用の節約にもつながります。
ギフトカードに交換して、景品やプレゼントにするのもおすすめです。
ポイントを効率良く貯めるコツ⑥ポイントの有効期限に注意する
法人クレジットカードで貯まったポイントには、有効期限が設定されています。
カード会社やカードの種類ごとに2年から5年、または有効期限そのものがない法人クレジットカードもあります。
貯まったポイントを、少なくても「1年に1回」程度を目安にして、マイルなどに交換しておくことで、有効期限切れを防ぐことにつながります。
法人クレジットカードのポイント還元率が高いとどんなメリットがあるの?
法人クレジットカードのポイント還元率が高いことで、次のようなメリットがあります。
メリット①年会費とのバランスが取れる
法人クレジットカードの中には、年会費無料または、条件付きで無料となるカードが存在します。
一方で、年会費10,000円(税抜)から130,000円(税抜)以上の法人クレジットカードがあります。
年会費が高額なものほど、空港ラウンジサービスやプライオリティ・パス、コンシェルジェサービスなどのサービスが受けられたり、最大で5,000万円から1億円の補償のある付帯保険が用意されています。
仮にポイント還元率0.5%で、年間の利用総額が200万円から1,000万円が見込めるようなら、ポイントで年会費10,000円(税抜)から50,000円(税抜)の元が取れる計算となります。
メリット②経費として使用できる
法人クレジットカードの利用総額にもよりますが、貯まったポイントを経費として使用することも可能です。
ポイント還元率が高ければ高いほど、ポイントはより多く受け取ることができます。
税務処理の際には、”事業所得の雑収入”にポイントを仕訳しておくと良いでしょう。
ちなみに法人クレジットカードの年会費は、経費として計上可能です。
⇒法人カードの税務処理について詳しく知りたい方はコチラ
ポイントが貯まる!還元率で選ぶ法人クレジットカードランキング1位から5位
ここからは、ポイントの貯まりやすさに注目し、還元率の高さで選んだ法人クレジットカードを、ランキング形式にて1位から5位まで順に紹介します。
1位「EX Gold for Biz MとS (エグゼクティブ ゴールドフォービズ エムとエス)」
EX Gold for Biz MとS (エグゼクティブ ゴールドフォービズ エムとエス)
「EX Gold for Biz M 」は法人代表者、「EX Gold for Biz S 」は個人事業主を対象とした法人クレジットカードです。
どちらも初年度の年会費無料、2年目から2,000円(税抜)で所持できます。
電子マネーのiDとQUICPayが標準装備のため、備品や文房具など細かな経費の決済に利用しやすくなっています。
利用限度額は10万円から300万円です。
「EX Gold for Biz M」は、「暮らスマイル」という名称のポイントサービスが提供されています。
基本的なポイント還元率は0.5%です。
カードの利用状況に応じて、翌年のポイント還元率が、0.6%から1.1%に上昇する可能性があります。
「暮らスマイル」は「オリコポイント」に移行することで、ANAやJALのマイルやギフトカードなどと交換できます。
2位「楽天ビジネスカード(楽天プレミアムカード)」
「楽天ビジネスカード」を持つためには、まず「楽天プレミアムカード」を作ることが前提となります。
「楽天プレミアムカード」の年会費は10,000円(税抜)、「楽天ビジネスカード」の年会費は2,000円(税抜)のため、合わせて12,000円(税抜)の年会費となります。
基本的には、「楽天プレミアムカード」の付帯カードという扱いのため、ゴールドカードやプレミアムカードでないと提供されない、空港ラウンジサービスやプライオリティ・パスなどのサービスを受けられるメリットがあります。
基本のポイント還元率は1%ですが、楽天市場を利用することで、5~20%のポイントを得られるチャンスがあります。
そのため、楽天市場などのサービスを利用する機会の多い法人事業者にとって、ポイントが貯めやすいカードと言えるでしょう。
3位「JCB法人カード ゴールド」
「JCB法人カード ゴールド」は、年会費10,000円(税抜)で持つことができる法人クレジットカードです。
初年度の年会費は無料。
追加カードは1枚あたり3,000円(税抜)の年会費で発行できます。
ゴールドカードならではの空港ラウンジサービスや、最高1億円が補償される海外旅行傷害保険などが受けられます。
「JCB法人カード ゴールド」のポイントは、「OkiDokiポイント」です。
ポイント還元率は0.5%ですが、海外での利用で1%、「OkiDokiランド」の経由にて、1~10%のポイント還元率が適用されます。
提携店舗「JCB ORIGINAL SERIESパートナー」を利用することで、3倍(1.5%)から10倍(5%)のポイント還元があります。
そして年間100万円以上の利用で、翌年度のポイントが0.75%にランクアップします。
JCB法人 キャンペーン情報
【1】インターネット新入会限定キャンペーン 最大12,000円分プレゼント!
※2018年10月1日(月)~2019年3月31日(日)カード入会受付分まで(2019年4月30日(火)カード入会(発行)分までが対象)
①新規入会で、もれなくJCBギフトカード8,000円分プレゼント!
②使用者の追加で、最大4,000円分のJCBギフトカードプレゼント!
【2】携帯電話・公共料金のお支払いで最大11.000円キャッシュバックキャンペーン! ※2018年9月16日(日)~2019年5月15日(水)利用分まで
【3】JCB×弥生特別キャンペーン ※2019年1月7日(月)~12月31日(火)
4位「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード」
「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード」は、年会費20,000円(税抜)で所持できる法人用の”プラチナカード”です。
追加カードの年会費は3,000円(税抜)で、最大で4枚まで発行可能です。
年間200万円以上の利用が認められますと、翌年度の年会費が半額の10,000円(税抜)となります。
「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード」は、有効期限のない「永久不滅ポイント」が採用されています。
ポイント還元率は0.5%、海外の利用にて1%の還元率となります。
インターネットショッピングモール「セゾンポイントモール」を経由することで、最大15%のポイント還元率が適用されるチャンスがあります。
5位「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード」
「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード」は、年会費12,000円(税抜)、追加カード1枚につき6,000円(税抜)の年会費で作れる法人クレジットカードです。
法人代表者はもちろんのこと、個人事業主も持つことができます。
「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード」の、基本のポイント還元率は0.3~0.4%です。
提携店舗「ボーナスポイント・パートナーズ」の利用にて、1~5%のポイント還元率にアップすることができます。
貯まったポイントは、ANAやエールフランス航空、チャイナエアラインやブリティッシュエアウェイズなどのマイルや、全国百貨店共通商品券などに交換できます。
おわりに
法人クレジットカードは、ポイントの貯まりやすさを重視した場合、ポイント還元率が高いものを選ぶことで、効率良くポイントを貯めることにつながります。
ここで紹介した5つのカードを、法人クレジットカードを選ぶ際に役立てていただければ幸いです。