結論から言うと、私は医療保険は不要であると考えます。理由は以下のようなものです。
1.公的な社会保障制度がある
2.もらえる保険金が意外と少ない
3.貯蓄の方が合理的といえる
<実際に医療保険を考察しよう>
わが国では公的な健康保険が充実しています。それにプラスアルファで任意に医療保険を支払うことを考えましょう。
例えば今流行りの入院日額5,000円、入院の限度日数が60日という保険を契約したとしましょう。すると、まるまる60日入院した場合では受け取ることのできる金額は、わずか30万円です。
大手の生命保険会社の一般的な商品の月額保険料は、概ね1,500円です。終身で1,500円を毎月払っていったと考えたら、相当な金額になると理解できるでしょう。ましてや男性なら保険料は倍近くになります。
1,500円を12か月、30歳から60歳まで保険料として支払ったと仮定すると、その金額は540,000円にもなります。この場合には2か月に及ぶ入院を2回して、やっと元が取れる計算です。
<この問題をまとめられるのは医療貯金>
上記のように医療保険の元を取るというのはとても大変なことなのです。
給付金が支払われるのは考えているよりも遅く、支払うべき医療費はかなりのスピードで支出します。そのため、私は医療保険の相談が来たら、がん保険などを除いた原則論として「保険金を積立てたと思って貯金しましょう」と答えるようにしています。