法人税をクレジットカード支払いにできることをご存知でしょうか。
クレジットカード支払いにすることで、キャッシュフローの改善や、時間の有効活用につながります。法人税の納付はショッピング枠となることから、税額に対するカードのポイントが貯まるのもメリットです。
ここでは、法人税のおおまかな解説や、法人税をクレジットカード支払いにする5つのメリットと3つのデメリット。そして法人税の納付におすすめの、アメックスビジネスカードを2枚紹介します。
法人税は株式会社などの年間所得にかかる税金です
法人税は株式会社などの法人が、1年間で得られた所得に対して課税される税金です。
株式会社などの法人⇒法人税
個人事業主や会社員など⇒所得税
法人税が課せられるのは、普通法人(株式会社など)と協同組合等(農業協同組合など)に該当する法人です。公共法人(国民金融公庫など)は法人税の対象外であり、公益法人(財団法人など)や人格のない社団等(PTAや同窓会など)に関しては、収益事業の所得に対する法人税がかかります。
普通法人の法人税率
資本金1億円以下の法人 ※株式会社、有限会社、合資会社など |
資本金1億円超の法人 ※株式会社、有限会社、合同会社など |
年800万円以下の部分⇒15% 年800万円超の部分⇒23.20% |
23.20% |
法人税は、課税所得(益金-損金)×法人税率-控除額にて算出されます。
資本金1億円以下の普通法人で、課税所得1000万円の場合、800万円×15%+1200万円×23.20%=3,984,000円。控除額が100万円と仮定しますと、3,984,000円-100万円=2,984,000円が法人税額となります。
法人税をクレジットカード支払いにする5つのメリット
法人税をクレジットカード支払いに切り替えることで、次の5つのメリットが得られます。
メリット①金融機関などの待ち時間がなくなる
法人税がコンビニやATMで納められる金額の範囲内であれば別ですが、法人税額が100万円を超える場合、銀行などの窓口で納めることになります。お昼前後や月末などの混雑が予想されるタイミングに訪れた際には、1時間ほどの待ち時間となることもあり得るでしょう。
法人税のクレジットカード支払いを選択すれば、待ち時間がなくなるのはもちろんのこと、待っていることによるストレスを回避することにもつながります。
メリット②法人税の支払いのタイミングを遅らせることができる
法人税のクレジットカード支払いでは、決済日より30日から60日後に口座から引き落とされる形です。
クレジットカードで法人税を納付⇒決済日から30日~60日後に支払日
口座に現金を残すことで、従業員への給与の支払いや事業のための投資などに使うことができます。カードの引き落とし日までに、支払い金額を口座に入金しておけば良いだけの話です。実際にはキャッシュフロー面でかなり大きなメリットとなるかもしれません。
メリット③クレジットカードのポイントが貯まる
法人税はクレジットカードのショッピング枠に該当することから、税額に応じたカードのポイントが付与されます。前述した2,984,000円の法人税を、後ほど紹介するアメックスビジネスカードで納めた場合、2,984,000円×0.5%=14,920円相当のポイントを受け取ることが可能です。
メリット④24時間365日いつでも自宅やオフィスから納税できる
法人税をクレジットカード支払いにすることで、24時間365日いつでも自宅やオフィスから納税ができます。銀行などの営業時間を気にする必要もありません。
メリット⑤盗難や紛失のリスクを回避できる
法人税のクレジットカード支払いには、現金の盗難や紛失のリスクを回避できるメリットも含まれます。一昔前ならアタッシュケースに多額の現金を入れて持ち歩く経営者もいたようですが、その方はテレビにも出演していたこともあり、頻繁に盗難に遭っていたようです。
法人税のクレジットカード支払いにおける3つのデメリット
法人税のクレジットカード支払いは、キャッシュフローや金融機関等の待ち時間をなくすメリットがありますが、その反面、以下の3つのデメリットも生じます。
デメリット①決済手数料の存在
法人税のクレジットカード支払いには、税額に対する決済手数料が別途発生します。法人税額+決済手数料=トータルの決済金額ということです。
納付税額が最初の1万円までは83円、以後1万円を超えるごとに更に83円が加算されます。
デメリット②納付限度額1000万円
法人税のクレジットカード支払いを受け付けているのは、「国税クレジットカードお支払サイト」です。
「国税クレジットカードお支払サイト」
https://kokuzei.noufu.jp/
国税クレジットカードお支払サイトでは、納付限度額が1000万円と定められています。もし1000万円を超えるようなら、分割して納付することも可能です。例えば1500万円の法人税であれば、900万円と600万円に分けることで、納めることができます。
デメリット③領収証書が発行されないため、納税証明書の申請が必要
法人税のクレジットカード支払いには、領収証書が発行されません。融資を受ける予定などがある場合には、決済から2~3週間後より受付を開始する、納税証明書を所轄の税務署に申請する必要があります。
4.法人税のクレジットカードなどの5つの支払い方法
法人税の納付方法には次の5種類があります。
①税務署や金融機関などの窓口
法人税の納付書を持参して、税務署や金融機関などの窓口にて現金で納めるやり方です。
②銀行などのATM(Pay-easy/ペイジー)
銀行などのATMにて「Pay-easy/ペイジー」を使って、現金または金融機関の口座より、法人税を納付する方法です。払込手数料が発生するケースもあります。
③コンビニエンスストア
法人税の納付額が30万円以内であれば、コンビニエンスストアにて納税ができます。基本は現金納付ですが、セブン-イレブンでは電子マネーnanaco(ナナコ)が利用可能です。
④クレジットカード
先述した「国税クレジットカードお支払サイト」を利用して、クレジットカードで支払うやり方です。法人税額に応じた決済手数料が別途かかります。
⑤ダイレクト納付(電子納税)
e-Taxでの法人税の申告後、指定した金融機関の口座より法人税を引き落とす納付方法です。オンラインでの申請後、1ヶ月ほどで利用できるようになります。
国税庁「ダイレクト納付」
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/e-tax/direct_nofu.pdf
e-Tax「電子納税の詳細」
http://www.e-tax.nta.go.jp/tetsuzuki/tetsuzuki5.htm
5.法人税は限度額が高めのクレジットカードで納付!おすすめはアメックスビジネス
ここからは、法人税を納める際におすすめのクレジットカードを2枚紹介します。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード
「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード(略称アメックスビジネス)」は、法人や個人事業主を対象としたクレジットカードです。年会費は13,200円。追加カードは1枚につき年会費6,600円にて発行できます。
まずは使ってみたい方、お得にカードを作りたい方、今がチャンスですよ!!
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経費などの100円の利用ごとに1ポイントを付与。法人税などの税金の支払いには200円につき1ポイントを受け取る形です。
貯まったポイントは、月々の支払いやショッピングに使える他、ANAマイルなどと交換できます。成田国際空港など日本国内とハワイの29空港のラウンジが無料で利用可能です。最大5000万円補償の国内及び海外旅行傷害保険も付帯されています。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード(略称アメックスビジネスゴールド)」は、年会費36,300円で持つことができるゴールドクレジットカードです。追加カードは1枚ごとに13,200円にて作ることができます。
旅行傷害保険
最大1億円が補償される海外旅行傷害保険と、最大5000万円補償の国内旅行傷害保険が付帯されています。
アメリカン・エキスプレス・カードの利用限度額とデポジット
アメリカン・エキスプレス・カードには、利用限度額が設定されていません。アメックスビジネスやアメックスビジネスゴールドも同様です。
デポジット(事前入金サービス)を利用することで、数百万円から千万単位の利用限度額に一時増枠することもできます。法人税などの高額な決済の時に重宝するのではないでしょうか。デポジットの受付は以下の電話番号です。
ご利用金額事前承認
0120-206165(フリーダイヤル/通話料無料)
受付時間:平日9時から19時
おわりに
ここまで、法人税の概要と、法人税のクレジットカード支払いによる5つのメリットと3つのデメリット。法人税の5種類の納付方法と、法人税を納める際におすすめのクレジットカードとして、アメックスビジネスとアメックスビジネスゴールドを紹介してきました。
法人税をクレジットカード支払いに切り替えるだけで、キャッシュフローが円滑に進み、金融機関などの待ち時間がなくなります。より生産性の高い時間の使い方に結びつけることも可能です。是非、経費管理のしやすいアメックスビジネスカードの導入をご検討ください。