高校生の子供が海外留学。
クレジットカードの家族カードを作っても、長期滞在中にそのクレカ1枚では何かと不安ですよね。
そんな時のもう1枚は何が持てるのだろうか?
実は、高校生の留学にぴったりのデビットカードを持っていくことをオススメします。
利用したらすぐ、銀行口座の残高から引き落としになるデビットカードなら、ほとんどのカードは審査なし、15歳以上から手軽に作れるんです。
利用金額も設定できるから使いすぎの心配なし。
不正利用に対する保険や、カードによっては海外旅行保険やショッピング保険付き!
この記事では、海外留学する高校生が持てるデビットカードのメリットとデメリット、使い方、オススメカードを紹介します。
高校生の海外留学ならデビットカードは必携!
デビットカードは、銀行口座に直結しているカードです。
毎月請求が来てから支払うクレジットカードと違い、ショッピングや飲食などの利用金額が銀行口座から即時引き落としされます。
デビットカードは指定口座に残高がある分しか使えないので、本人に収入がなくても審査なしで簡単に作ることができるのです。
デビットカードを海外で使うメリットとデメリットとは?
デビットカードを海外留学に持っていくメリットとデメリットについて説明しましょう。
海外留学にデビットカードを持っていく6つのメリット
1.審査なしで15歳から作れる!
海外に行くなら絶対必要なのがクレジットカード。でもクレジットカードを作るには、会員資格の条件があります。
18歳以上(高校生を除く)
通常、これは家族カードの場合でも同じです。
一部、海外留学などの場合のみ、高校生が持てるクレジットカードがありますが、子供が単身で海外に長期滞在するなら、カード1枚では何かあったときに不安ですよね。
そこでぜひ作っておきたいのがデビットカード。
デビットカードは所定の銀行口座に残高があれば1回払いで即引き落としになるので、基本的に審査なし!
15歳(一部カードは16歳)から所有することができますよ。
2.現地通貨が引き出せるから多額の現金を持っていく必要なし
海外に長期滞在するとなると、「何かあったら困るだろう」とつい大きなお金を持たせたくなるものです。
大金を持っているほうも不安だし、留学先での金品の盗難はよくあるトラブル。
デビットカードを持っていれば、必要な現金はその都度ATMで引き出せばいいので安心です。
引き出し金額はその場で口座から引き落とし。クレジットカードのキャッシング、つまり借金ではないので、使いすぎることもないし、高い金利はかかりません。
ただし国際ブランドが設定する為替レートに、海外事務手数料約3%が上乗せされた金額が請求されます。
3.ポイント還元やキャッシュバックで現金払いよりオトク!
デビットカードにもクレジットカード同様に、利用金額やサービスに応じてポイント還元やキャッシュバックという特典があります。
現金で支払ったら何も特典はありません。デビットカードは現金感覚で使えるだけでなく、現金よりずっとオトクになるんです。
4.利用限度額が設定できるから、使いすぎの心配なし!
銀行の残高から使った分がその場で引き落とされるデビットカードは、使いすぎが心配になりますよね。
でもご安心を! 利用限度額は随時設定を変更できるので、少なめに設定しておけば使いすぎ防止に繋がります。
利用限度額はカードによって、1回、1日、1か月というスパンで設定できます。
5.万が一の不正利用は保険でしっかり補償!
デビットカードを使う上でいちばん心配なのが盗難などによる不正利用ですね。
でもちゃんと不正利用への補償がついたデビットカードを使えば問題ありません。
6.ショッピング保険や海外旅行保険付きのカードもある!
デビットカードによっては海外旅行保険やショッピング保険が付いているので、さらに安心ですね!
海外留学にデビットカードを持っていく3つのデメリット
メリットがいろいろあるデビットカードですが、デメリットはあるのでしょうか?
1.支払いは即時1回払い!リボ払いや分割払いはできない
デビットカードは利用したその場で使った金額がすぐ引き落としされるので、リボ払いや分割払いはできません。
これは使いすぎを防止できるメリットとも考えられるデビットカードの特徴ですが、万が一に備えるなら、やはりクレジットカードとの2枚持ちがオススメです。
ケーブルテレビやインターネットなど月払い契約のものでも即時支払いになることがあるので注意しましょう。
2.ホテルやレンタカーのデポジットに注意!
海外のホテルやレンタカーを利用するとき、デポジット(前受金)が必要な場合があります。
クレジットカードなら、宿泊料以外のルームサービスやホテルサービスの利用や器物破損、レンタカーの延長利用などがあった場合のみ、その金額が後日請求されますよね。
でもデビットカードでデポジットを支払うと、宿泊費や利用料とデポジットの合算金額がその場で引落しされ、後日宿泊費・利用料との差額が返金されることになります。
返金には数日から2週間程度かかるので注意しましょう。
3.海外での緊急再発行ができないことも
海外でデビットカードを失くしてしまった場合、基本的にクレジットカードのように緊急再発行することができません。
緊急再発行できるカードも一部ありますが、緊急カードの再発行の手数料が高額です。
簡単に作れて便利なデビットカードですが、こうしたデメリットを考えるとクレジットカードとの2枚持ちが理想です。
デビットカードの使い方をわかりやすく解説!
それではデビットカードの使い方について解説していきましょう。
留学前にしておきたい6つのこと
デビットカードを海外で使うには、留学前に次の準備が必要です。
1.普通預金口座を開設
デビットカードの利用金額は、銀行の普通預金口座から引き落とされるため、まず欲しいデビットカードを発行している銀行で本人名義の普通預金口座を作りましょう。
2.デビットカードの申し込み・発行
デビットカードはインターネットで申し込みできますが、発行まで1週間くらいかかることが多いので時間に余裕を持って申し込みを!
たいていの場合、普通預金口座とデビットカードは同時に申し込みが可能です。
3.会員用webサイト・スマホアプリの登録
デビットカードで支払った金額はその場で口座から引き落としされますが、海外のATMで残高を照会することはできません。
支払い履歴や残高などお金の管理は、会員専用webサイトやスマホのアプリでできるので、出国前に必ず必要なデータの登録、使い方の把握をしておきましょう。
日本でも使えるカードなので、実際に何度か使ってみるといいでしょう。
また決済があるごとにメールで連絡がくるので、口座管理に使うメールアドレスとパスワードの管理、留学に持っていくスマホでの設定もお忘れなく。
4.暗証番号とトークンの管理
海外ATMでデビットカードを利用する場合、銀行のキャッシュカード同様にあらかじめ設定した4桁の暗証番号(PIN)が必要になります。
これを忘れてしまうと使えないので、自分の誕生日や電話番号など個人情報に繋がるもの以外の忘れにくい数字を設定しましょう。
万が一忘れたときのために、他人にわからないところにメモをしておき、家族にも伝えておきましょう。
PayPay銀行では、セキュリティのためにトークンが配布されます。本人認証のためのツールで、一度だけ使えるワンタイムパスワードが表示されます。
トークンにはキーホルダー型とカード型があります。
5.利用限度額を設定する
1日あたり、カードによっては1回、1か月の利用限度額はwebやアプリで設定できます。使いすぎと不正利用対策に現実的な額を設定しましょう。
利用限度額は随時変更できます。
6.支払い口座に入金
デビットカードの支払い口座に入金します。一度に高額を入金せずに、毎月決まった日に入れるなど小まめに入金すれば、万が一の盗難や不正利用への不安が減少します。
海外のお店で使う
使える店かどうかをチェック
クレジットカード同様に、VISA、Mastercard、JCBなどカードの国際ブランドのマークを提示しているお店で使えます。
アジアなどの場合、古いステッカーがそのまま貼られていることがあるので口頭でも確認すれば確実です。
支払い方法
支払う場合は、クレジットカード同様に「VISAで」「Mastercardで」「JCBで」と言ってカードを出せばOK。暗証番号(PIN)の入力やサインを求められる場合があります。
VISAタッチ、Mastercardコンタクトレスなどでタッチ決済する場合は、その旨を伝えてカードリーダーにカードをタッチします。
使い方は基本的にクレジットカードと同じですが、1回払いで即引き落としになるので、残高が不足していると使えません。
カード明細やレシートは必ずキープしておきましょう。
イギリスやミラノでコンタクトレス(タッチ決済)を使う
一部のデビットカードに搭載されているコンタクトレスと呼ばれるタッチ決済(VISAタッチやMastercardコンタクトレス)は、ショッピングだけでなく、イギリス・ロンドンの地下鉄、イタリア・ミラノの地下鉄などの公共交通機関の料金支払いにも利用できます。
SUICAやPASMOのように、改札にタッチするだけ。
いちいち切符を買うのに並ぶ必要がなくて便利ですが、外貨決済として処理されるため、ショッピング同様、為替レートでの円換算や約3%の海外事務手数料を合算して引き落としされます。
ロンドンへの長期留学なら、ロンドンの交通機関などいろいろなところで使える「OYSTER CARD」には学割料金があるので、利用頻度によってはそちらを利用したほうがいいかもしれません。
海外ATMで現地通貨を引き出す
利用できるATMの見分け方
VISA、Mastercard、JCBの国際ブランド付きのデビットカードなら、下記のマークがついている海外ATMで現地通貨を引き出すことができます。
VISAデビットカードの場合:VISA、PLUSマークのあるATMで利用できます。
Mastercardデビットカードの場合:Mastercard、Cirrus(シーラス)マークのあるATMで利用できます。
JCBデビットカードの場合:JCB、Cirrus(シーラス)マークのあるATMで利用できます。
カードの挿入方向に注意!
デビットカードと銀行のキャッシュカードが一体化したカードの場合は、挿入する方向に要注意! デビットカードまたは銀行のICキャッシュカードとして使う場合と、磁気キャッシュカードとして使う場合、差し込む方向が違います。
画像出典:楽天銀行デビットカードの使い方より
数回間違えるとセキュリティ保護のため、使えなくなることも!
またATMによって、デビットカードの挿入角度がいろいろあります。
<横型>
・カードの表面を上にして入れる。
・カードの裏面を上にして入れる。
・カードを差し込んだらすぐに引き出す。
同じ横型でも3つのパターンがあるので、ATMに記されている使い方をよく見てからカードを入れましょう。
<縦型>
画像出典:マスターカード「海外ATM活用パーフェクトガイド」より
・上から入れてすぐに引き出す。
・上から入れる。
操作を何度も間違えるとカードが吸い込まれたり、トラブルの原因となるので、できるだけ銀行の営業時間内に銀行内のATMを利用しましょう。
カードを入れる前に銀行のスタッフに確認するのがベストです。
海外ATM・CDの画面操作をマスターしよう
ATMの言語で日本語が選べない場合は、英語を選択。
ここでは英語での操作を説明します。
<アメリカ・カナダのATMの操作>
❶INSERT YOUR CARD
カード向きと方向に注意してカードを入れる。
❷ENTER YOUR PIN AND PRESS “ENTER”.
4桁の暗証番号を入力して「ENTER」を押す。
❸SELECT TYPE OF TRANSACTION.
CASH WITHDRAWAL(お引き出し)を押す。
❹SELECT ACCOUNT.
SAVING(普通預金)を押す。
❺ENTER WHOLE DOLLAR AMOUNT THEN PRESS ENTER.
金額を指定して「ENTER」を押す。
金額は、US$100、US$200などあらかじめ表示されたものから選ぶこともできるし、希望金額を入力することもできます。
❻PLEASE TAKE CASH.
現金を受け取る。
❼WOULD YOU LIKE ANOTHER TRANSACTION?
取引を続けますか? 操作を終了する場合はCLEAR/NO、引き続き現金を引き出す場合はENTER/YESを押す。
❼PLEASE REMOVE CARD AND TAKE RECEIPT.
カードと利用明細書を受け取る。
アジアやヨーロッパでも基本の使い方はほぼ同じです。
暗証番号(PIN)は5桁以上を入力する形式になっていても4桁でOK!
イタリアでは「ENTER」が「ESEGUI」または「ESECUZIONE」となっていることがあります。
海外ATMでデビットカードを使うときに重要なポイント
海外ATMで現地通貨を引き出すときに重要なポイントは、次の3つです。
1. カードの向きと挿入方向を正しく!
2. 口座(Account)は「SAVING(普通預金)」を選択。
クレジットカードのキャッシングの場合は「CREDIT( CARD)」を選択するので間違えないように。
3. 現金と明細書を受け取り、必ず「取引終了」して初期画面になるのを確認する。
「取引終了」にしていないと、後から来た人がそのまま操作を続けて現金が引き出されてしまいます。
残高や利用履歴をチェック!
海外ATMでは残高をチェックすることはできません。残高や利用履歴はカード会員専用のwebサイトやスマホのアプリで必ず確認しましょう。
高校生の留学におすすめ!海外で活躍するデビットカード5選
高校生の海外留学に最適なデビットカードをご紹介!
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三菱UFJデビット(JCB) | ||
---|---|---|
発行銀行 | 三菱UFJ銀行 | |
審査 | 明記なし | |
年会費 | 無料 | |
発行手数料 | 無料 | |
申し込み資格 | 普通預金口座またはスーパー普通預金を所有する満15歳以上(※中学生はのぞく) | |
利用限度額 | 口座残高範囲内 | |
タッチ決済 | Google Pay(JCB)、QUICPay+ | |
出金手数料 | 海外ATM110円(税込/回)※一部ATMにおいて、別途現地金融機関所定の使用料がかかる場合あり | |
円換算レート | JCB基準レート+JCBの料率1.6%+海外事務手数料3.05% | |
外貨口座決済 | − | |
ポイント | - | |
キャッシュバック | 毎月のショッピングご利用金額に応じて自動キャッシュバック。毎月1日~末日のご利用に応じた金額を翌月25日(銀行休業日は翌営業日)に決済口座に入金します。キャッシュバック率は0.20%(端数切り捨て)です | |
海外旅行保険 | 最大3,000万円(利用付帯) ※所定の旅行代金をカード決済すると有効になる |
|
不正利用補償 | 1事故につき最大500万円 | |
ショッピング保険 | 年間最大100万円(自己負担・1事故1万円) ※国内ショッピング保険のお取り扱いはございません。 |
|
残高確認方法 | web、スマホアプリ |
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ミライノデビットカードMastercard | ||
---|---|---|
発行銀行 | 住信SBIネット銀行 | |
審査 | なし | |
年会費 | 無料 | |
発行手数料 | 無料 | |
申し込み資格 | 普通預金口座を所有する満15歳以上 | |
利用限度額 | 国内・海外ショッピング1回/1日200万円、1か月1,000万円、海外ATM現地通貨引き出し1回10万円、1日100万円、1か月300万円 | |
タッチ決済 | Mastercardコンタクトレス | |
出金手数料 | 無料 | |
円換算レート | 米ドル/海外事務手数料2.50%(非課税)。年間30回まで海外事務手数料2.50%(非課税)分のポイントバックあり。 その他の外貨/Mastercard為替レート+海外事務手数料2.50%(非課税) |
|
外貨口座決済 | 外貨普通預金口座(米ドル) | |
ポイント | スマプロポイント還元率0.8% | |
キャッシュバック | ー | |
海外旅行保険 | ー | |
不正利用補償 | 1口座につき年間最大100万円 | |
ショッピング保険 | ー | |
残高確認方法 | web、スマホアプリ |
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---|---|---|
発行銀行 | GMOあおぞらネット銀行 | |
審査 | なし | |
年会費 | 無料 | |
発行手数料 | 無料 | |
申し込み資格 | 普通預金口座を所有する満15歳以上 | |
利用限度額 | 国内・海外ショッピング1日500万円、海外ATM現地通貨引き出し1日100万円 | |
タッチ決済 | VISAタッチ | |
出金手数料 | 無料 | |
円換算レート | VISA基準レート+海外事務手数料3.08% | |
外貨口座決済 | − | |
ポイント | GMOポイント/還元率0.6~1.5%。 Pontaポイント/振込や口座振替など銀行サービス1回ごとに1ポイント(=1円相当)。インドネシア・マレーシアではコンビニなどの利用でも貯まる |
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キャッシュバック | 毎月の利用金額の0.6〜1.5%をキャッシュバック | |
海外旅行保険 | ー | |
不正利用補償 | 最大100万円 | |
ショッピング保険 | ー | |
残高確認方法 | web、スマホアプリ |
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楽天銀行デビットカード(JCB) | ||
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発行銀行 | 楽天銀行 | |
審査 | なし | |
年会費 | 無料 | |
発行手数料 | 無料 | |
申し込み資格 | 普通預金口座を所有する満16歳以上 | |
利用限度額 | 1日20万円(海外ATM現地通貨引き出し・ショッピング合算) | |
タッチ決済 | ー | |
出金手数料 | 無料 | |
円換算レート | JCB基準レート+JCBの料率1.6%+海外事務手数料3.08% | |
外貨口座決済 | − | |
ポイント | 楽天ポイント還元率1%。楽天銀行デビットカード(JCB)利用ポイント1%+楽天市場利用ポイント1%。海外ATMの現地通貨引き出しもポイント対象 | |
キャッシュバック | ー | |
海外旅行保険 | ー | |
不正利用補償 | 1口座当たり年間100万円 | |
ショッピング保険 | ー | |
残高確認方法 | web、スマホアプリ |
高校生の海外留学にオススメのデビットカードまとめ!
高校生の海外留学にデビットカードをオススメするメリットをまとめてみましょう。
・基本的に15歳以上、審査なしで作れる。
・口座の残高以上には使えないので使いすぎが防げる。
・利用限度額は自分で設定可能。
・現地通貨をATMで引き出せる。
・ポイントやキャッシュバックで現金払いよりオトク!
・口座の管理はwebやアプリで簡単!
・不正利用や盗難補償が付いている。
・カードによっては海外旅行保険やショッピング保険が付いている。
高校生が留学する場合、クレジットカードを作ることもできますが、カード1枚では心配です。
もう1枚のカードとして、カードデビューの1枚に、ぜひデビットカードを作っておきましょう。