「マイルを貯めてみたいけど、飛行機にはあまり乗らないし・・・」
というマイル初心者の皆様。
マイルは「飛行機に乗って貯めるもの」と思っていませんか?
実はマイルというのは、飛行機に乗らなくても、クレジットカードを利用することで、日常生活の中でドンドン貯めていくことができます。
しかし、どのクレジットカードを選択するかで、貯まるマイルに大きな差が出てきます。
この記事では、
・初心者向けのマイルの基礎知識
・マイルを効率よく貯めることができる方法
・マイルを貯めるおすすめのクレジットカードの選び方
について、お伝えしていきます。
マイルとマイレージの違いって?
おそらく皆さんも、「マイル」や「マイレージ」という言葉を聞いたことがあるかと思いますが、「マイル」というのはそもそもどのような制度なのか、ご存知でしょうか?
ここでは簡単に「マイル」制度と、「マイル」「マイレージ」のそれぞれの違いについてご紹介しましょう。
「マイル」
マイルというのは、航空会社独自のポイントのことです。
「10000マイルから特典航空券へ交換可能」など、多くの場合「マイル数、ポイント数」を指します。
航空会社のポイントなので、飛行機への搭乗時はもちろんのこと、航空会社が提携しているクレジットカードやお店を利用することでも、マイルを貯めることができます。
「マイレージ」
マイレージは、「マイル」を貯める「会員組織、会員プログラム」を指します。
「ANAマイレージクラブ(AMC)」や「JALマイレージバンク(JMB)」などが有名ですが、それぞれの航空会社が提供しているマイレージ会員組織で、それぞれの「マイル」を貯めることができます。
貯めたマイルは、それぞれの航空会社と、その航空会社が提携している会社のみで利用可能です。
日本の2大航空会社であるANAとJALに提携はありませんので、各航空会社のマイルを相互利用することはできません。
日本で有名なマイレージクラブは主に4つ
世界中のほとんどの航空会社は、自社のマイレージ組織を持っていますが、日本において「貯めやすい」と有名なマイレージプログラムは、主に4つあります。
国内航空会社ではANAとJAL、
外資系航空会社では、デルタ航空とユナイテッド航空です。
ANA:ANAマイレージクラブ(スターアライアンス)
JAL:JALマイレージバンク(ワンワールド)
デルタ航空:スカイマイル(スカイチーム)
ユナイテッド航空:マイレージプラス(スターアライアンス)
特に人気が高いのは、やはり日系のANAとJALです。
マイル初心者は、まずはANA、JALからマイルを貯めると良いでしょう。
( )の中に記載したものは、各航空会社が所属する「アライアンス」という航空会社同盟の名称です。
同じアライアンスであれば、各マイレージクラブのルールに則った上で、マイルを合算したり、マイルを使って特典航空券を取ることができます。
合わせて参考にしてみてくださいね。
貯まったマイルで何ができるの?
マイルを貯めた後、そのマイルはどのように活用していけば良いのでしょうか?
まず一番メジャーな使い道として、「特典航空券に交換する」という方法があります。特典航空券というのは、国内線であれば全額無料で、国際線であれば燃料代や空港使用料などを除いた航空券代が無料になるという、お得なチケットのことです。
どんなに楽しい旅行計画でも、交通費だけはどうしても大きな金額になりがちです。
交通費を特典航空券で浮かせることができれば、それだけ旅行で使えるお金が増え、楽しみも倍増するのではないでしょうか。
その他の使い道としては、
「飛行機代に使えるポイントに交換する」
「商品に交換する」
「旅行券に交換する」
などの方法があります
特に、特典航空券が満席で予約が取れず、通常の飛行運賃で購入しなければならない時に、マイルをポイントに交換して、そのポイントを運賃の一部に充当して実質的な支払い額を少なくする、といった使い方もできますので、覚えておくと良いでしょう。
ANAとJALどっちがオススメ?メリット・デメリットは?
マイル初心者のほとんどの方は、はじめはANAかJALのどちらかのマイレージを選択されることと思います。
その際よく聞かれる質問として、「ANAとJAL、結局初心者が貯めるならどっちがいいの?」ということ。
結論から申し上げますと、「初心者は、最寄りの空港から就航している航空会社を選択すべし!」という点に尽きます。
一般的には、「貯めやすいのはANA、使いやすいのはJAL」と言われていますが、それは最寄りの空港にANAもJALも飛んでいたら、という話。
例えば東京や大阪、札幌、福岡など大都市には両方の航空会社が就航していますが、鳥取はANAだけど出雲はJALと、地方ならではの問題が起こる場合もあります。
ここでは簡単にANA・JALのメリット・デメリットをご紹介しましょう。
メリット・デメリット|ANAの場合
<メリット>
・国内の場合、JALに比べて東京−地方都市への就航が多い
・国内線の特典航空券は、5000マイルから交換することができる
・AIR DO、IBEXエアライン、オリエンタルエアブリッジ、ソラシドエア、スターフライヤーとのコードシェア便の特典航空券も取ることができる
・フライト以外でも、ポイントサイトやクレジットカードの提携ポイントをマイルに交換しやすく、貯めやすい
<デメリット>
・人気が高いため、特典航空券が取りにくい
・JALしか就航していない地域がある
・国際線の場合、往復の特典航空券しか取ることができない(片道不可)
・特典航空券は3つのシーズンに分かれており、必要マイル数が変動する
メリット・デメリット|JALの場合
<メリット>
・国内の場合、ANAに比べて地方−地方路線が多い(例:奄美大島、徳之島、久米島などの九州離島方面など)
・国内線の特典航空券は、5000マイルから交換することができる
・フジドリームエアラインズ、天草エアラインとのコードシェア便の特典航空券を取ることができる
・特典航空券は繁忙期でも必要マイル数が変動しない
・国際線の場合、片道の特典航空券を取ることができる
<デメリット>
・人気が高いため、特典航空券が取りにくい
・国内の就航先がANAに比べて少なく、ANAしか就航していない地域がある
・毎年もらえるボーナスマイルは、飛行機に搭乗しないともらえない
マイルを貯める方法
マイルはどのように貯めていくのが良いのでしょうか?まず、マイレージ全体の前提として、「マイルは飛行機に乗って貯めるもの」という考え方があります。
飛行機に乗った際に貯まるマイル(フライトマイル)というのは、搭乗した距離と運賃によってマイル数が異なるものの、マイルを還元率で考えた時、一番効率よく貯められる方法になります。
例えば、
・国内出張が多く飛行機に乗る機会が多い方
・海外旅行が好きでよく飛行機に乗る方
・飛行機が生活の足になっている離島在住の方
などは、フライトマイルで貯めていくのが良いでしょう。
しかし日本で一般的な生活をしているのであれば、飛行機に乗る機会はそう多くないと思います。
上記以外の方は、クレジットカードで買い物をするたびに貯まるマイル(ショッピングマイル)がオススメです。
クレジットカードの利用は、年間にすると意外に大きな額になることと思います。
その利用額に応じてマイルを貯めることができるので、特にマイルを貯めたい初心者さんには、簡単に取り組みやすくオススメの方法です。
マイルが貯まるクレジットカード3選
マイルを貯めるためには、クレジットカードの選び方も重要になってきます。
では、
・行き先が決まってなくても大丈夫!
・初心者でも手に取りやすくい!
・マイルもドンドン貯まる!
そんな夢のような、クレジットカードをご紹介しましょう。
アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カード
失敗しないマイラーへの第一歩は、いいとこ取りするのがコツです。
貯めやすいANAと、特典航空券を取りやすいJALの両方を兼ね備えたカードが絶対のおすすめです。
それは、JALマイルにもANAマイルにも交換できる「アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カード」
「JALマイルかANAマイルか絞れない」人にも、このカードはおすすめです。なぜならポイントをJALマイルにもANAマイルにも交換できるから!どちらにも交換できるので、ANAかJALか今決める必要はありませんよ!
カードのポイントは100円で1ポイント貯められ、
ANAマイル:2,000ポイント⇒1,000マイル
JALマイル:3,000ポイント⇒1,000マイル
に交換できます。
年会費の他に「メンバーシップ・リワード・プラス(年間参加費 3,300円 税込、2年目以降自動更新)」というサービスに加入すれば更にお得に!
ANAマイル:1,000ポイント⇒1,000マイル
JALマイル:2,500ポイント⇒1,000マイル
で交換できるようになります。
他にも15の提携航空会社のマイルと交換可能なので、「今はがっちりマイルをためて旅行に行けるようになったとき行き先を決めたい!」「マイルをためて海外旅行に来たいけど行き先を決めてない!」という方にはぴったりのカードです。
月会費は1,100円とかかってしまいますが、トラベルサービスや旅行傷害保険の充実っぷり、29の空港でラウンジが使えるなど年会費の分サービスが充実しています。
多少の年会費がかかっても、がっちりマイルを貯めたいという方にはゴールドもおすすめです。
JAL カード(一般カード)
JALカードはたくさんの種類がありますが、最もスタンダードなものがJALカードの一般カードです。
JALマイルの初心者さんは、まずはこのカードからはじめて見ると良いでしょう。
JALカードの一般カードは、いくつかのカードブランドからお好きなものを選ぶことができますが、アメリカンエキスプレスのみ年会費が高いので、特段アメリカンエキスプレスに思い入れがなければ、マスターカードやVISA、JCBを選ぶと良いかと思います。
ANAカードと同じく、初年度年会費は無料で、翌年度から2,200円が必要です。
JALカードでは入会後の初回搭乗でボーナスマイルを1000マイルもらうことができます。
また、通常は200円=1マイルのところ、「JALカード特約店」を利用すると、100円=1マイルが貯まります。
ショッピングでのカード利用が多い方にとっては、マイルを貯めやすい1枚と言えます。
ソラチカカード(ANA To Me CARD PASMO JCB)
ソラチカカード(ANA To Me CARD PASMO JCB)は、「クレジットカード」「ANAマイレージクラブ」「PASMO(オートチャージ機能付き)」が一枚になった、マイル初心者向けの便利なカードです。
ETCやQUICPayなどのサービスも合わせて選択可能ですので、日常生活に欠かせないメインカードとして活用することができます。
年会費は初年度が無料、翌年度以降は2,200円で、入会ボーナスマイルで1000マイルもらうことができます。
ANAカードは貯めたポイントをマイルに変えるには「マイル移行コース」に登録する必要があります。ソラチカカードのマイル移行コースは
1ポイント:5マイルコースと、1ポイント:10マイルコースの2種類あります。
5マイルコースは無料ですが、10マイルコースの場合は移行手数料が年間5,500円かかります。
5,500円かかってしまいますが、「旅行に行くためにマイルを貯めたい!」と決めているなら1ポイントが10マイルになる「10マイルコース」がおすすめです。
例えば
月10万円、クレジットカードでの支払いとなる場合・・・
ショッピングマイル1000マイル×12ヶ月=12000マイル
+
ボーナスマイル1000マイル=13000マイルを貯めることができます。
楽々年1回国内旅行に行くことが可能ですね。
PASMOへのオートチャージ、手動チャージでマイルが貯まる点も、電車をよく利用する方にとって魅力的なポイントではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか?マイルを貯めるためには、マイルの基礎知識が欠かせません。
また、クレジットカードの選び方も貯めるマイルによって変わってきます。
まずは、「どこのマイルを中心に貯めるか?」という点をポイントにして、賢くマイルの貯まるカードを選んでみてくださいね!